水を撒いてくれ!

とりとめない思考の垂れ流し、または備忘録

チャチャの話

先月からはじめたこのブログだけど、やってればいいことってあるもんですね。嬉しいことがありました。びっくりしたけどモチベーションが高くなって「やったるぜ!」という気分になります。記事のクオリティについては、……まあ頑張って上げていけるようにします。

 

 

 

さて、今日も昨日と同じくちょっとした昔話。

このブログでは猫猫いってますが子供の頃は犬を飼っていた。どういう経緯でウチにきたのかは忘れてしまったけど、メスのマルチーズで名前はチャチャ(母が命名。名前の由来はわからない)。

チャチャは賢い犬だった。それに、一緒に留守番したり遊んだり散歩したり、ひとりっこのぼくにとって兄妹みたいな存在だった。昔のアルバムを見ると一緒に写ってる写真も多い。

 

ある夏、ぼくと母、母方の祖母、それに従兄弟たちで出掛けた。もちろんチャチャも一緒に。いろんなところを回って、みんなで楽しく遊んだ。

ぼくも普段は一緒に遊べない従兄弟と遊べて楽しかったのを覚えている。チャチャも楽しそうだった。だけどお昼を食べたあと、従兄弟たちがプールへ行きたいと言い出した。ぼくは泳ぐのは好きじゃないので気乗りしなかったんだけど、祖母は従兄弟ラブ(従兄弟たちは水泳を習っていた)なので「じゃあプールに行きましょう」となった。

 

母の運転する車の中でもぼく以外はみんなはしゃいでいた。着いたのは総合スポーツ施設みたいなところの一角の室内プール。もちろんペットお断り。どうやら祖母はチャチャのことは車に置いていくつもりのようだ。

「チャチャ入れないの?車に置いていくなんて可哀そう!ねえ帰ろう」

当然そう主張するぼくのことを他のみんなは泳ぎたくないからそう言っているのだと思ったらしく、「大丈夫だから、ほら行くよ!」と強引に引っ張っていかれた。

 

プール際でちゃぷちゃぷしながらも、それどころではなく何度も母や祖母に「ねえ帰ろうよ」と言うものの祖母のOKが出ない。それならと自分だけ車に行っていいかと訊いても「危ないからダメ!」と許してもらえない。

 

結局数時間後、車に戻ったときにはチャチャは亡くなっていた。ぐったりしているのは見たけど、それ以降は母がぼくに亡骸を見せないようにしていた。

このときの感情は鮮明に覚えている。その場に一緒にいた人間全員に対する強烈な怒りと恨みの感情だ。

「だから何度も帰ろうと言った」

「おまえらのせいでチャチャが死んだ」

そういう感じのことが頭の中でずっと繰り返されていた。もちろん口にも出した。幼稚園生の子供の強烈な怒りに祖母は驚いていた。

 

その後の数日間の記憶はない。すごく泣いたような気もするし、なにも考えられなかったような気もする。

 

 

せっかくのGWにちょっと暗い話になったけど、ペットを飼っている皆さんは十分に注意してくださいね。小さくても生きている大切な命なんですから。