水を撒いてくれ!

とりとめない思考の垂れ流し、または備忘録

男の港

今日は休みだったので港まで行ってきた。

まあ港といっても都会のシャレオツな感じではなく、漁船ばっかの完全な漁港。

でも気持ちいいんだ、海風が。もうかなり冷たいんだけどね。

 

ちょっと離れたところに工場もあってそこも好きなんだけど、今日行ったところは漁業のための港だから当然周りには投網なんかがあって、子供の頃はよくそれを拾って遊んでた。持って帰ったら「捨ててきなさい」って怒られるんだけど、ああいう道具ってかっこいい。錆びたバカでかいアンカーなんかも好きだ。

今日は修理の為に陸に上げられてる漁船も見れたのでそれで満足。

 

ぼくが子供の頃は祖父が操縦する船でたまに沖に連れて行ってもらってた。

こう書くとなんだか金持ちのボンボンみたいだが実際は祖父なんてあんまり言わないし船だって漁船だ。つまりじいちゃんの漁船(笑)。それでも数千万するんだから船ってクソ高いぜ。そしてそれを子供四人育てながら数年で数台分払っちゃうじいちゃんも今考えるとすげえぜ。ばあちゃんに怒られながらも寡黙に働くじいちゃんかっこよかったぜ。

 

船に乗って潮風を切る感じってめちゃくちゃいい。「うお~、すげー!!」みたいな(笑)。ガンガンテンションが上がる。

操舵室(って言っていいのか?)ではじいちゃんが煙草をふかしながら船を操縦する。たまに咥え煙草で船室から顔だけ出して顰め面で前を睨む姿は今でもよく覚えてる。ありゃあばあちゃん惚れるわ(祖父母は当時としては珍しく恋愛結婚)。

 

陸に上がってる船を見てたらそんなことを思い出した。

そして今思い出した。ぼくじいちゃんのこと大好きだったわ。